関係副詞の ”that"

科学技術系の英文では、以下のような ”that" が 関係副詞として使われる場合があることを知っておくと、英文を作成するときに役立つときもありますね。

It was the time that the experiments were announced to have been successful.

This survey was conducted in the same way that had been considered universally.

The captain gave the reasons that the ship went aground.


ただし、これは,time(時)、manner(様態)、reason(理由)の後におく場合に限るのがルールです。


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       "Dangling Gerund"

5月は世界中のあちこちで、いろんな分野の研究者のための国際学会が集中的に行われる季節で、私たちのところでもその準備をする方々が多いときです。それらの英語に関するお手伝いをするなかで、ほとんどいつもといっていいくらいに気になる語法文法上の問題点の一つに、Dangling Gerund  (懸垂動名詞)があります。学校の指導の中で、「動名詞構文」は分詞構文ほどあまり整理して教えないからかもしれませんね。


By pulling the lever up,the mortor starts running at a desired speed. (1)


こういう型の英文を多く見ないでしょうか?  この文は次の(2),(3) のように書き換えなければ正しくありません。


When the lever is pulled up, the morter starts running at a desired speed. (2) または


By pulling the lever up, one can start the mortor running at a desired speed. (3)


特に正確な記述表現を求められる、研究論文では、文法関係が成立しないこの「主語の”宙ぶらりん”」がいけないからですね。


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    「〜に対する」の英語

「〜に対する」というの英語におきかえるとき、この表現だけではありませんが、とくにその context を理解できないと英訳できないときがあります。


「客に対する態度」           the way to attend to a customer
「彼が私たちに対するとき、、、」   when he deals with us,
「直角に対する辺」           the side opposite with right angle
「その弧に対する弦」          the chord which subtends the arc


など日本語の「〜に対する」1つに対して?英語のcounterpart は無数といっていいくらいにあるということはどういうこと?!、、、違った言語は1意には決して対応しないということですね。次の場合は、内容を理解せずには英語にできません。


「周波数の対数に対する利得の対数をプロットしたものを用いて、図13−18の曲線を得る」

using a log gain plot vs.log frequency,we obtain the curve of Fig.13-18.


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      "What is "fire?"

と、例えばきかれたら、見て判ればいいのでそんなことは実際にはほとんどないちょっと奇妙な質問でしょうが、ま、ものの定義を答える練習としてやってみるのも英語の勉強になるかもしれませんね。


a process in which substances combine chemically with oxygen from the air and typically give out bright light,heat, and smoke;combusion or burning.


はオックスフォード新英英辞典、つまり、通常の辞典の定義ですが、これがもう少し専門的な定義になるとー


Fire is a chemical reaction wherein atoms of the gas oxygen combine with atoms of certain other elements,such as hydrogen or carbon.


となります。何ごともそうですが、「一般的なこと」と「専門的なこと」を必要に応じてうまく使い分けることが大切ですが、私の場合はときどき混同して使ってしまいますね。特に英語では!?


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     反比例?逆比例?それとも裏比例?

数学を学ぶとき、「AとBの2つの変数があり、Aが2倍、3倍に増加していくとき、他方Bもそれに伴って2倍、3倍と増加していく。このとき、AとBは(正)比例の関係にある」などといった、定義を学びます。英語でも、


The photoconductivity is proportional to the three-fourths power of incident light intensity.  (光導電度は、入射光の強度の3/4乗に比例する)
  
と be propotional to 〜をもちいますが、反比例は、inproprtional,unproportional,dispropotional (いずれもそんな語はない)ではなく


The elongation of the bar is proportiona to the tensile force and to the length of the bar and inversely proportional to the cross-sectional area and to the modulus of elasticity.  (棒の伸びは、引っ張り力や棒の長さに比例し、その断面積や弾性係数に反比例する) 


と be inversely prportional to 〜を使います。そしてそれを反(比例)と日本語化していますが、これは英語性をそり落とした訳語ではないかというのが、わたしの長年の?感想です。inverse function(逆関数),inverse matorix(逆行列),inverse square law(物理、逆二乗重力則) と”逆”とするときもあり、一定していません。
代数学は英語を介して日本に入ってきたものですから、 in(中に)+ vert(裏返す) = ”裏返しに入れる”、つまり「裏比例」?のほうが英語性のその表現により近似ではとおもうのですが??  ちなみに正比例する”は directly propotional が正式表現ですね。


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       「 〜によって」の表現

I go to school by bus. He went there by the 5:45 train.など、「日本語の「〜によって」(手段)は、 by 〜で表されることが普通ですが、少し専門分野に入るとこの分類は慎重さをもとめられることがあります。

The description of a vector by means of its rectangular components is a convenient method.   (直角成分を用いるベクトル表示は、便利な方法である)


The absorbed cholesterol is transported to the blood with the chylomicrons by way of the lympatic circulation.   (吸収されたコレストロールは、リンパ系の循環によって、チロミクロンとともに血液に運ばれる)


この2つの文の by〜の部分はそれぞれ交換することは適切ではありません。つまり、その「具体的な」実態が判然としないときは、by means of を使うのが適切であるというルールがあるからですね。

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       viscosity

英語のノンネイティブにとっては語彙を増やす必要性が何にもまして大切なことは理解していても、自分の専門分野以外の英語語彙となるとまるで見当もつかないものも多い。

The viscosity of blood is about 4.5 times higher than that of water.

(血液の粘度は、水の約4.5倍である)


といったものは,hematolgy (血液学)の分野の人にはごく普通の語でノンネイティブでもよく使う。逆にネイティブでも知らない人は多い。当然だが、語彙の学習にはそういう側面もある。


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